詩のボクシング用ショートポエット?「肩凝り密室殺人事件」
2003年8月30日「肩凝り密室殺人事件」
凝った、コッタ、パンナコッタ、カタコッタ。
はちきれそうな太股、っていう表現があるけど、実際はちきれたらビビルやろうなあ。
僕は、肩凝り持ちで、死ぬほど肩が凝るねんけど、実際肩凝りで死ぬことってあるのかな?
って、ちょっと想像してみる。
差詰め、死因は、肩凝りによるショック死?か? 苦しみの余り、肩に湿布を貼りまくり、それでは飽きたらず、全身に湿布を貼りまくる。隈無く湿布を貼ってしまっても人間って大丈夫なんかなあ。ひょっとしたら、汗が出る汗腺をすべてふさいでしまったら、それが死因になるのかもしれんなあ。
そして、痛さの余り意識が朦朧とした中で、ふと思いついて、部屋の柱に湿布を貼ってみる。いつもいつも我が家を支えてくれている愛しき柱よ、これで疲れを癒しておくれ、ミスターオクレ。
柱は欣喜雀躍して喜ぶ。それに味を占めた僕は、部屋中のモノに、感謝の気持ちを込めて湿布を貼っていく。わき起こる感謝の声の嵐。部屋中のモノが、僕を祝福しているようだ。僕によって癒されたモノにより、逆に僕が癒されていくパラダイムの変換。ああ。
いつしか、部屋は隙間無く湿布で埋め尽くされ、ミステリーでいうところの密室状態となってしまう。密室の中、モノから祝福されているという妄想に包まれながら、安らかに死んでいく私。
前代未聞の湿布密室の中、お決まりの展開で事故死や自殺の可能性が排除され、名探偵達による推理合戦が繰り広げられていく。キャストは、盲目の按摩師、アメリカへの留学帰りのカイロプラクティック士、新進気鋭の針灸師、怪しげな中国整体士。謎が謎を呼び、大どんでん返しの連続。収集がつかなくなったところに、真の名探偵が現れる。そこで一言。
「凝った、コッタ、パンナコッタ、カタコッタ。コッタ、コマッタ、待ったかい?」
ここで僕の妄想が途切れる。事実は小説よりも奇なり。妄想は現実を超えられない。言葉は、身体を超えられない。肩凝りを癒す言葉なんて、どこにもないんだ、きっと。
でも、カタコリイヤシコトノハは、どこにもないかもしれないけど、どこかにあるかもしれないという希望はある。それは例えば、「肩凝り密室殺人事件」とかいう、わけのわからんオタンコナス的な言葉がもたらす脱力感であるのかもしれないっちゃ。
私のアドレス
shinzen@m4.kcn.ne.jp
詩のボクシング公式サイト
http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/bout.htm
凝った、コッタ、パンナコッタ、カタコッタ。
はちきれそうな太股、っていう表現があるけど、実際はちきれたらビビルやろうなあ。
僕は、肩凝り持ちで、死ぬほど肩が凝るねんけど、実際肩凝りで死ぬことってあるのかな?
って、ちょっと想像してみる。
差詰め、死因は、肩凝りによるショック死?か? 苦しみの余り、肩に湿布を貼りまくり、それでは飽きたらず、全身に湿布を貼りまくる。隈無く湿布を貼ってしまっても人間って大丈夫なんかなあ。ひょっとしたら、汗が出る汗腺をすべてふさいでしまったら、それが死因になるのかもしれんなあ。
そして、痛さの余り意識が朦朧とした中で、ふと思いついて、部屋の柱に湿布を貼ってみる。いつもいつも我が家を支えてくれている愛しき柱よ、これで疲れを癒しておくれ、ミスターオクレ。
柱は欣喜雀躍して喜ぶ。それに味を占めた僕は、部屋中のモノに、感謝の気持ちを込めて湿布を貼っていく。わき起こる感謝の声の嵐。部屋中のモノが、僕を祝福しているようだ。僕によって癒されたモノにより、逆に僕が癒されていくパラダイムの変換。ああ。
いつしか、部屋は隙間無く湿布で埋め尽くされ、ミステリーでいうところの密室状態となってしまう。密室の中、モノから祝福されているという妄想に包まれながら、安らかに死んでいく私。
前代未聞の湿布密室の中、お決まりの展開で事故死や自殺の可能性が排除され、名探偵達による推理合戦が繰り広げられていく。キャストは、盲目の按摩師、アメリカへの留学帰りのカイロプラクティック士、新進気鋭の針灸師、怪しげな中国整体士。謎が謎を呼び、大どんでん返しの連続。収集がつかなくなったところに、真の名探偵が現れる。そこで一言。
「凝った、コッタ、パンナコッタ、カタコッタ。コッタ、コマッタ、待ったかい?」
ここで僕の妄想が途切れる。事実は小説よりも奇なり。妄想は現実を超えられない。言葉は、身体を超えられない。肩凝りを癒す言葉なんて、どこにもないんだ、きっと。
でも、カタコリイヤシコトノハは、どこにもないかもしれないけど、どこかにあるかもしれないという希望はある。それは例えば、「肩凝り密室殺人事件」とかいう、わけのわからんオタンコナス的な言葉がもたらす脱力感であるのかもしれないっちゃ。
私のアドレス
shinzen@m4.kcn.ne.jp
詩のボクシング公式サイト
http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/bout.htm
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