「オイディプスの刃」 赤江瀑
2003年9月3日「オイディプスの刃」 赤江瀑 ハルキ文庫 760円
ネットサーフィン(死語?)してて読んでみたいと思った作品。赤江瀑は初挑戦。
幻惑的な文体に、香水・名刀・異父母兄弟などの興趣をそそる道具立てが映える。性描写がほとんどないのに、噎せ返るような官能的雰囲気が漂う。名作である。ミステリー仕立ての構成も成功している。
また、解説が名解説。小説世界をことごとく理論的に分析している。(ただ、そこまで明快に分析し尽くされると却って興ざめではある。)
評価→○。この小説世界は1回体験すべし。さすが泉鏡花賞受賞作家。ただし、個人的にはもう赤江瀑の小説を読むことはないでろう。なぜなら、最近のスピード感溢れる小説に慣らされているしがない小説読みにとっては、多少展開がかったるいと感じてしまったからである。
ネットサーフィン(死語?)してて読んでみたいと思った作品。赤江瀑は初挑戦。
幻惑的な文体に、香水・名刀・異父母兄弟などの興趣をそそる道具立てが映える。性描写がほとんどないのに、噎せ返るような官能的雰囲気が漂う。名作である。ミステリー仕立ての構成も成功している。
また、解説が名解説。小説世界をことごとく理論的に分析している。(ただ、そこまで明快に分析し尽くされると却って興ざめではある。)
評価→○。この小説世界は1回体験すべし。さすが泉鏡花賞受賞作家。ただし、個人的にはもう赤江瀑の小説を読むことはないでろう。なぜなら、最近のスピード感溢れる小説に慣らされているしがない小説読みにとっては、多少展開がかったるいと感じてしまったからである。
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