「オートクチュールが衰退するとき、世の男達は大地にくちづけをする。」

 アレキサンダー・マックイーン、ジャン・ポール・ゴルチェ、イブ・サンローラン・リブ・ゴーシュ。 世界に輝くオートクチュール・メゾン。華やかなコレクション。ロマン、ファンタジー、フェミニン、アバンギャルド、ロマンチック、フォークロア、色とりどりの衣装をまとったモデル達。超絶技巧を駆使して象られた、豊かなイマジネーションにより演出された、・・・。

 そんなオートクチュールが、一斉に衰退してしまったら、世の女性達から一切の潤いと美が消えてしまったとしたら、
 その瞬間に、母なる大地に世の男達は一斉に跪いてくちづけをする。まるで、彼らの拠り所が、母なる大地しかなくなってしまったかのように。
 その瞬間に、大地は地響きをたてる。男達の切ない渇望に応えるように。

 地響きとともに訪れたのは、唐突な闇だった。闇の中に、光はない。光が訪れるのは、まだ少し先のことだった。
 闇の中、世界は確実に死への道程を歩み始める。死とはすなわち、救済でもあった。

 光は、時に仮面をかぶる。仮面をかぶり踊り狂い始めたのは、やはりここでも女達であった。
 女達は、救済を断固として拒絶したが、拒絶の先にあるのが、鮮やかなオートクチュールの復活劇であった。

 それは予測されたことではあったが、その衝撃は予測を超えるものでもあった。

 だが、その瞬間に男達は、 それでも、再び母なる大地に一斉に跪いてくちづけをする。
 だって、それは仮初めの復活劇に過ぎないかもしれないんだ。砂上の楼閣ではないって誰が証明できるのというのだろう。

 大地が地響きをたてることはもうなかった。だって、大地の助けを借りなくても、オートクチュールは見事に再生したんだよ。男達の目論見とは全く異なる次元で、たくましくもオートクチュールは、あざといまでに躍動感を取り戻したのだ。

 オートクチュールが復活するとき、世の男達は大地にくちづけをする。感謝の気持ちというわけではなく、男達は、女と美の前では、あきれるほど為す術もなく、ただ立ちつくすこともできずに、ひざまづいて大地にくちづけをする。それは、まるでミュージカルのストップモーションの一場面のように。 

以上。

うーん、自分でも、わけわかめな文章を作ってしまった・・・。

  


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