「らくだ顔の女」

「知り合いのらくだ顔の女がさあ・・・」

思わず微睡みそうな昼下がりに電車の中で聞こえてきた言葉。

!!!

・・・僕は、見てみてえ、という衝動を堪えるのに、もう必死。
何となく、想像はつくけどね。
けっこう、美人顔の素養がありそうな気もするし。

らくだかあ。
ユーモラスで、のんびりしたイメージやなあ。
動物に生まれ変わるとしても、らくだはいややなあ。
砂漠を死ぬほど歩かされてもなあ。いくら歩くのが好きやいうても、そればっかていうのもなんだかなあ。
らくだ顔の女に生まれ変わるのもいやかなあ。でも、らくだ顔の男よりはまだましかなあ。
らくだ顔の男って、鼻の下が長そうで、エッチぽいしなあ。

でも、たぶん、話の中の「らくだ顔の女」は、別嬪ではないやろうなあ。別嬪やったら、そんな言われ方せえへんやろからなあ。ほんまに、ご愁傷様やなあ。隠し芸で、らくだの真似とかやってるのかなあ。そこまで開き直れたら、合格やけどなあ。人生、まさに楽だ、っなんて、
洒落っけたっぷりの、見知らぬラクダ顔の女の
生き様を思う、思わず微睡みそうな昼下がりの電車の中。

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