「KILL BILL」 橿原シネマアーク 1000円

 八木駅前のシネコン、シネマアークには初めて行く。できたのは結構最近のはずやのに、なぜか雰囲気は昔ながらの場末の映画館。たぶん24号線沿いのMOVIXは家族連れで混んでるはずやけど、こっちは空いてた。空いているのは作品のせいではなく、いつも空いてるんやろなあ。「KILL BILL」も、観客20人くらいでゆったり見れた。これからは、一人の時は、こっちで見ようと思った。 

 で、肝心の映画の方は

 期待通り、ツッコミどころ満載の映画やった。突然のアニメや変な日本描写。オタッキー魂フルスロットル。

 ただ、これを素直に「おもしろい」と言うのはちょっと躊躇ってしまうくらいのえぐい描写。タランティーノ印やから許されるねんけど。
 
 音楽のセンスは相変わらず。サントラはゲットせねば。

評価→○。万人受けするかは?やけど、アクション好きの人なら◎。
 審査員の楠さん、ありがとうございます。僕のわけわからん朗読を丁寧に講評してくださって。
 
 あんなに緊張したのは久しぶり。ええ経験になったっす。紙を持つ手がむちゃ震えて読みにくいくらいやった。

 順番は6番目。最初の方で良かった。出場者が50人近くいて、小心者の僕は、自分の番が終わるまでは他人の朗読をゆっくり聴くこともできへんから。

 僕の前の5番目の女の子が気合いの入った演劇的な朗読で、最後のマイクを蹴り飛ばすパフォーマンスには度肝を抜かれた。ええっー。えらいとこきてしもた−。おろおろ。という感じ。

 一人一人を講評していく審査員の方の言葉は非常にためになった。特に、
 「まず他人に伝えたいものがあって、それを言葉という形にして声を出して伝えるのが詩の朗読」という主旨の、楠さんの発言は、心にずっしり食い込んだ。
 反省。僕の朗読が出演者の中で一番「伝えたいものがなかった」のは、間違いのないところ。
 他の出場者の朗読を聞いていても、韻を踏んだりリズム感が良かったりして印象に残るものは、「よく考えて作ってはるわ〜、おもろ」と冷静に感心してしまうものの、心には響かない。
 やはり、最終的には、多少テクニック的に劣っていても魂の入った作品が選ばれるのだろう。詩のボクシング≒魂のボクシング。

 時間的なことをいうと、聞いている3分は長い。出だしが印象的でも、3分後には、何かだらだらした感想を抱くことが多々あった。人を引き込むって難しい。

 本戦もできるだけ見に行こうと思ふ。
「動機」横山秀夫 文春文庫 476円

 表題作の「動機」はバランスのとれた名作。ただ、他の3編は、どうも・・・。
 世評が高く期待しすぎたのかもしれんが、どうも題材が前に出すぎて、人物が生き生きしていない気がする。社会派的な重みをもっと出した方がいいんとちゃう? 
 確かにどれも読みやすいし、本格ミステリっぽいどんでん返しもあり、おもろいよ。でも、描き込み不足で、軽いよなあ。
 まあ、作者の狙いは、そこにあるのかもしれんが。

評価→△。水準以上の出来ではある。電車の中で読むには最適。でも、おれには合わへんだ。長編なら読んでみるかも。
「冬のオペラ」北村薫 中央公論社 ブックオフで100円

 北村薫の作品では、「ターン」と「秋の花」がダントツで好きで、その次が「スキップ」。円紫シリーズは(最近はそうでもないが)語り口が苦手だった。

 「冬のオペラ」は読後感が「秋の花」と似ている。切ない。
 文章の端麗さはいつもながらに感心させられた。


評価→○。100円でハードカバーは美味しい買い物。ただし、作品自体はちょっと辛めに△の評価。短編集ということもあるが、名探偵の魅力が僕には伝わってこなかった。
 
 実際にあったはなし。

 とある有名なチャンポンチェーン、「チュウ○○ケン」に入った。
「チャンポン2つください」
「はい。ご注文繰り返します。タンポン、あ、ちゃう、チャンポン2つですね」
「・・・はい。」

(どないしたら、そんなんまちがうねん。言ったのが、罪の無さそうなおばちゃんやっただけに笑えた。) 


「ゲロッパ」 フェスティバルゲートシネフェスタ 1200円 

 井筒監督の映画は初めて見た。辛口評論で有名な彼がどんな映画とるねん、と興味があった。 
 コテコテのギャグとパワフルなしゃべくり。主演の西田敏行は表情豊かな熱演で、存在自体が笑えた。他も芸達者な面々ばかり。その中で、常盤貴子は数々のドラマの主演を張っているのも納得のかんろくがあった。気の強さが個人的にツボ。

 そして、全体的に何かかつての邦画がエンターテイメントの中心であった古き良き時代を思いおこさせるような、郷愁を感じた。(実際は僕は経験してないんだけどね。)

評価→◎。間違いなくおもろいっす。

「月ヶ瀬温泉」

2003年10月11日
「月ヶ瀬温泉」 600円

名阪国道で、月ヶ瀬温泉へ。露天風呂がいい雰囲気。ちょっとぬるめのお湯は、長く入れるので個人的には好みであった。サウナも標準よりは温度が低めでこれも好み。

評価→○。自然に囲まれたええとこや〜。
なんばパークス浪花麺だらけ「新潟イタリアン みかづき」 イタリアン 380円

 オープンした話題の商業施設「なんばパークス」の、麺のテーマパーク「浪花麺だらけ」に行く。まずくて唯一すいているという噂のみかづきに行く。実際他の店は行列だったのに、ここと讃岐うどんだけすいてた。で、食べてみた感想は・・・
 新潟県内では20店チェーン展開してるんやから、決して受け入れがたい味ではないんやろうけど、宣伝文句どおりB級ファーストフードっていう感じ。インスタントっぽい麺は、親しみやすい味。人によっては癖になるタイプの味かも。

評価→△。まあ1回食べても損はない。噂ほどはまずくない。でももう1回食べてみようとは思わんなあ。

「毒笑小説」 東野圭吾 集英社文庫 600円

 肩の凝らない小説集。才人東野圭吾の、まさにタイトルどおりの毒笑小説。ちょっと星新一のショートショートを彷彿とさせるとこがある。通勤電車の中で読むのに最適だった。

評価→○。軽すぎるかもしれんが、内容的にはどれも水準以上の出来では? 素直におもろい。

「修羅の終わり」 貫井徳郎 講談社文庫 1095円

 「慟哭」文庫版が、各地の書店で売れまくっている貫井徳郎。ちょっと前までは知る人ぞ知るっていうミステリマニア御用達の作家やったのに、今や各書店で平置き特集状態。このブレイクはなぜに?と思い、ネットを探索すると、どうやら書店業界が協力して仕掛けた結果らしい。まあ、貫井さんの文章は、マニア以外のおもしろ小説読みにも耐えうるだけの筆力があるから、仕掛けられたこととはいえ、ブレイクは喜ばしいことだ。 かくいう僕も、ブレイクしてから「慟哭」を読んだクチなのだが。

 「修羅の終わり」は、「慟哭」と近似性のある作品だ。僕は「慟哭」の叙述トリックは割と早い段階でわかってしまったのだが、それでも彼の文章力のために最後まで面白く読めたのだが、今作も3つの話が同時並行的に進み、おそらく最後に3つの話が絡み合うのだろうと予測がつく。
 で、・・この先はネタばれになってしまうかもしれんが・・・

 その期待はものの見事に破られてしまう。なんと、3つの話のうち、1つは全くのミスディレクション的扱いをされてしまうのだ。絡み合うのは2つの話だけ。なんやそれー。それぞれの話が非常に骨太で読み応えのあるものなので、何かもったいない構成。読み終えた直後、クライマックスの意味が分からず、ネットで他人の感想を検索して読んで、やっと朧気に著者の狙いがわかった。
 ただ、狙いを理解したとたん、「なんちゅー大胆なこと考えるんやー」と著者の発想に心から感心してしまった。あっぱれ、あっぱれ。

で、結論的には、

評価→○。文庫本で約800ページある。時間をかけて読んだ末の結末に、わけわからん人・怒る人・びっくり感心する人、の3分されるだろうが、僕は推す。文章のうまさはハンパじゃない。構成の奇抜さは好みの分かれるところだが、すっきりしない終わり方にかえって余韻を覚え、僕的には、「慟哭」よりも印象深い作品となった。
「DCブランドで固めたイケメンの鉄道マニアになってやる宣言」

鉄道マニアって、なぜにみんな同じ格好なんだろう?
なんか、彼らなりの破ってはいけない戒律でもあるのだろうか?

コンタクトではなくぶ厚めのメガネじゃないと爪を一本一本ペンチで抜かれるとか、鞄はディスカウントショップで売っているに違いない1900円のリュックじゃないと火あぶりに遭うとか、服もジャスコで上から下まで下着も含めて1万円以内で収まるコーディネートじゃないと目にカラシを刷り込まれるとか、髪もじゃじゃないと膝かっくんされてしまうとか、ハンムラビ法典もかくや、というような掟があるのは間違いない。
そうじゃないと、金太郎飴のような彼らの、説明がつかないじゃないか。

世には、車マニアという輩もいて、彼らは市民社会に於いて、鉄道マニアよりも数段高い地位についている。それはなぜかと考えるに・・

ファッション。

車マニアは、いきった格好の人種。一方鉄道マニアは、ださださ。いや、だっさださだ。

明日から、ファッションマニアになってやる。無理じゃないかって? いやいや、全くそんなことはない。鉄道マニア≒ファッションマニア。だって、キハ5100系とかいうわけのわからん車両を覚えるのと、イッセイミヤケバイナオキタキザワとかいう一流ブランドを覚えるのに、何の違いがあろうか?

きっと、数年後には、ローカル駅に、DCブランドで塗り固めた鉄道マニアの姿がうようよ見られることであろう。その光景は、寒気がするかもしれないが、新しいライフスタイルの確立といえるかもしれない。
 いでよ、鉄道マニア。日本の未来は彼らにかかっている。彼らの、自分の趣味にかける投資額は、桁外れ。彼らが、日本の未来を担うのだ。
「未知の言葉は詩的素敵」

ノーベル賞受賞者、田中耕一さん。
彼が受賞したのは、
セイタイコウブンシのドウテイおよびコウゾウカイセキのための手法の開発における、
セイタイコウブンシのシツリョウブンセキホウのための
「ダツリイオンカホウ」の開発を評価されたことによる。

ちんぷんかんぷん。
わけわかめ。

けれども、何かすごい雰囲気は伝わってくる。
詩的であり、素敵。
理解したい、でも無理であろう専門用語。
世の中には、そんな言葉が転がっている。
それこそ、山のように。
だから、僕たちは、
いつでもどこでも詩人になれる。

現実世界には、詩が満ちている。

「らくだ顔の女」

「知り合いのらくだ顔の女がさあ・・・」

思わず微睡みそうな昼下がりに電車の中で聞こえてきた言葉。

!!!

・・・僕は、見てみてえ、という衝動を堪えるのに、もう必死。
何となく、想像はつくけどね。
けっこう、美人顔の素養がありそうな気もするし。

らくだかあ。
ユーモラスで、のんびりしたイメージやなあ。
動物に生まれ変わるとしても、らくだはいややなあ。
砂漠を死ぬほど歩かされてもなあ。いくら歩くのが好きやいうても、そればっかていうのもなんだかなあ。
らくだ顔の女に生まれ変わるのもいやかなあ。でも、らくだ顔の男よりはまだましかなあ。
らくだ顔の男って、鼻の下が長そうで、エッチぽいしなあ。

でも、たぶん、話の中の「らくだ顔の女」は、別嬪ではないやろうなあ。別嬪やったら、そんな言われ方せえへんやろからなあ。ほんまに、ご愁傷様やなあ。隠し芸で、らくだの真似とかやってるのかなあ。そこまで開き直れたら、合格やけどなあ。人生、まさに楽だ、っなんて、
洒落っけたっぷりの、見知らぬラクダ顔の女の
生き様を思う、思わず微睡みそうな昼下がりの電車の中。
「スプライトの悲哀」

喉が渇いたなあと思い、
自動販売機を見つけ、
久しぶりに炭酸でも飲もうかと思いつき、
350mlのスプライトを買おうとするも、
隣に500mlのスプライトが、
同じ値段で売っているのを見つけ、
思わずボタンを押す。
「ガチャン」
音が鳴った瞬間、
むっちゃブルー。

欲張りんぼの僕は、
自分の欲張りんぼ度に、
レッドカードを出す。

欲張りんぼの僕は、
500mlのスプライトを一気に飲み干す!
わけはなくて、
悔し涙を流しながら飲む、
というほどでもなくて、
途中まで美味しく飲んで、

途中から覚悟を決め、
粛々と飲みこなす。

グラスに入れ、
サランラップもせずに冷蔵庫に入れ、
気を抜けさし、
スプライトを単に砂糖水に変えてしまう、
という辱めを加えたりする。
スプライトにとっては、末代までの恥に違いない。

と思いきや、
カルピスをちょっと混ぜてみる、
などという、
ちょっと小粋な今風のコラボレーションを、
演出してみたり、

カレーに隠し味として入れてみるという、
成功するはずもない無謀な試みを、
ほんのちょっとやろうとしてみたり、

トーストをひたして食べてみたり、
(これは案外いけるかも)

似たものどうしということで、
ビールと混ぜてみたり、

案外、僕も良い「スプライト飲み」かもね。

スプライト道1級、とかね。

だけれども、
スプライトに決して非はないのだが、
なんでよりによって、スプライト500ml缶なのだ。

というか、あんなものに、はたしてマーケティング的需要があるのだろうか?
精々が、友達と回し飲みするとか、それくらいしか使い道無いじゃん!


けれども、僕は忘れない。
少年時代に経験したスプライトの輝きを。

かつてスプライトはスターだった。
スプライトさえあれば他には何もいらない、
という時代があったわけではないが、
確かに、やつはただものではなかった。
今は、すっかり脇役に成り下がっているが、
かつての誇りを忘れているはずがない。

来たれ、スプライト黄金時代。
炭酸に、栄光あれ!
僕は、応援している、やつの復活を、
願わくば、微炭酸などという、ちゅーとはんぱな輩を排除してくれることを。

とはいうものの、
やっぱり、
スプライト500ml缶だけは、許し難いが。
「道頓堀ラーメン大食堂 六角家ラーメン」 700円

 道頓堀ラーメン大食堂第3弾。各地のラーメンテーマパークに出店している六角家。ネットで調べたところ、あまり評判はよろしくないようで・・・。ただ知り合いはけっこうおいしいとの弁。真偽はいかに?
 で、感想は「まあまあおいしいやん」。そんなにしつこくないので汁は最後まで飲めるし、極太麺がおいしかった。たまに食べてもええかなあという感じ。

評価→○。おいしいけど、ちょと700円は高めか。600円なら文句なしやねんけど。 
「高円寺純情商店街」ねじめ正一 新潮文庫 400円 
 
 直木賞受賞作。下町の商店街の風情が生き生きと描写されている。これは、まあ文句のつけようがない小説かなあ。読んで不快に思う人はいないやろうし。各短編があっさりしすぎているきらいはあるけど、それはたぶん意図してのことやろうしなあ。

評価→○。むちゃ引き込まれて読み込んでしまう、ということはないにせよ、万人向けで幅広い層、というか、全国民におすすめ。


「ブルーメの丘」 滋賀県 800円
 
天気もいいし、お出かけ。最近えらく増殖している農業公園型テーマパーク。それ系は初めて行ったが、おそらくここはまずまずのレベルでは?
 動植物が楽しめ、簡単なアトラクションもあるし、ご飯はおいしいし。
 行くまでの道のりも、車すいてて快調。(名阪国道→鈴鹿スカイラインもしくは1号線。)

評価→◎。もう1回行きたいぜい。
映画「赤目四十八瀧心中未遂」 近鉄アート館 1,800円

 感想は、はっきり言って「よ〜わからん」。寺島しのぶってふくよかでいい感じやなあ、ヌードが見れてラッキー。主役の大西滝二郎は役不足、大画面の中の存在感はイマイチ。赤目四十八瀧の映像は非常に綺麗。あと、邦画ではいつも思うことやけど、声が籠もってセリフが聴き取りにくい。
 
 宣伝ポスターのビジュアルは幻想的で◎。これを見るのはどんな客かっていうのも興味あってんけど、予想通り、一人で来てる通っぽい人多し。客は30人弱。

 映画を見た動機は、もともと三重県の赤目四十八滝が好き(関西人なら一度は行くべし)で、車谷長吉の原作を最近読み始めていたものの、重苦しい展開に苦戦していたところ、たまたま映画が公開されたから。あらすじがわかって読書も進むはず。

評価→△。個人的にはまあ満足やけど、おもろくはない。大画面で綺麗な滝と寺島しのぶの裸を見たい人向け。

 
吉本興業「とろサーモン」

 深夜に吉本の若手芸人のネタ番組を見たときに発見。めっさ、おもろい。僕のひいきの笑い飯にネタで勝ったのだから、すごい。あの斬新なダブルボケの笑い飯がかすむくらいのインパクト。まだ結成1年目らしいが、これから期待の若手だ。
 ある意味、反則すれすれ。危ない雰囲気。これから見守っていきたい。 
 

 眠いので、とりあへず、思いついたタイトルをメモ代わりに書きしるす。

○お見合い巡り
○コンビニ賛歌
○うれシィーのCはアルファベットのCだが、気持ちイィーのイィーはアルファベットのEではなからず
○不眠症はとてつもなく糧と成れ!
○駆けめぐる青春
○肉好きから魚好きへ変わる瞬間、僕らは何かを失ってしまう
○皺マニア
○Aマイナーズ
○自意識過剰愛、ここに極まれり。
○断筆宣言<絶詩宣言

エートセートーラー・・・


「朝の連帯」

始発電車に乗り込む
日本の愛すべき働き人達は
朝もやけの中
互いにふと顔を見合わせ

いつもなら
無愛想
でも なぜか
改札口の駅員の
「おはようございます」
に反応して 
「おはよう」と応えてしまう

日本もまだまだ捨てたものじゃない
世界はまだまだ滅びを迎えない

早朝のすがすがしさは
おそらく動物的 本能的なもので
人間が持つ 太古からの証とも言え 

通勤電車に揺られながら
半睡眠中のお父さんは
仕事における
「やらなければならないことリスト」
をチェックしながら
夕べ夜中にこっそり見たポルノ映画を
頭の中で反芻している
仕事と快楽を 同時並行的にこなす
まさに見事な 効率的ビジネスマン
社会人の鏡といわんをや

その横で 同じく半睡眠中のOLは
改札口で見た 駅員の凛々しさに
胸ときめき ほほ赤らめ 
かったるい現実から
飛翔する

2人が肩寄せ合い 支え合っている姿
お互いが少しでも体をずらせば
崩壊してしまう 微妙なボディバランス
正に 「人」という漢字の成り立ちを
この世で体現しているかのような
ほほえましい 朝のスナップショット

朝が来る限り 希望はある
暗闇から 光が射す瞬間
人は目覚め 太陽を求めて
穴蔵から飛び出し
大きくのびをして
小さなあくびをもらす
あくびは伝播して さながら酸素の奪い合い
そして
その光景が続く限り きっと大丈夫 
今日もきっと 大丈夫
明日も明後日も


詩のボクシング公式サイト

http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/bout.htm

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