「銀河鉄道VSマイチャリンコ」

仕事帰り 駅から約15分 我が家への家路 27インチタイヤ ご自慢のマイチャリンコに乗りながら 夜空を見上げてみる そこには 銀河鉄道が 走っていた それは 松本零士のスリーナインではなく 宮本賢治の でもなくもちろん 機関車トーマスでもなく 小さい頃に見た 近所の公園で眠っていた 思い出の蒸気機関車 果てしなく続く星々を 果てしなく駆けめぐる 銀河鉄道を見上げながら マイチャリンコが走る自転車道の脇の 国道には一台の車もなく 銀河と国道を我が物顔に ちょっとだけ占拠してみる 自由 孤独 優越感 様々な感情とともにふと湧き上がる 幼心に身を委ね ささやかないたずら心を起こして 銀河鉄道と競争してみると ものの見事に 負けてしまうのだが それさえも 心の中にしみこんで 深い澱となって 僕を打ちのめす そこには なぜか寂寥感があり なぜか懐かしさもあるのだが こんな夜を過ごせたことへの 圧倒的な 祈りにも似た せりあがり 抑えが効かない 真摯で ある意味空っぽな 心の動きがある マイチャリンコは 銀河鉄道にはかなわないかもしれないが これからは勝手に 良きライバルと見なすことにする マイチャリンコが いつしか銀河鉄道に勝利することを 胸に秘め 今日も明日も 仕事帰り 駅から約15分 我が家への家路 27インチタイヤ ご自慢のマイチャリンコに乗りながら 夜空を見上げてみる きっといつかは 愛すべき 私のマイチャリンコは 銀河鉄道と同じ 世界を走り いつしか 想像は 現実へと その境界は いつしか 意味を無くし いつしか マイチャリンコは 天上の 天翔けるロードランナーとなり いつしか 最良の天翔け人になることを 僕は 誓い 今日も 我が家への家路 27インチタイヤ ご自慢のマイチャリンコに乗りながら 夜空を見上げて 澱んだ日常の ほんの一瞬だけ 天上の旅人になる  

以上

うーん、うまくまとまらへんだ??   
「聖の青春」 大崎善生 講談社文庫 ブックオフで300円で購入

 吉川英治文学新人賞など数々の賞を受賞して、今旬の著者。期待しながら読み始めた。
 期待は裏切られることはなかった。食い入るように読んでしまう。途中、時折涙が滲んだ。

 「若くして夭逝した重病を抱えた天才棋士」の話やから、どう転んでも感動する話やん、さあ、どんだけ感動させてくれるんかい?と、若干斜に構えて挑んだのだが、この圧倒的な感動の前では全てが吹き飛んでしまった。
 自分も仕事を頑張らなあかんという気になったし、何かに思いっきりのめり込みたいという気持ちにもなった。最近忘れかけていた純粋に何かに打ち込むことの尊さを、改めて思い知らされた。

評価→◎◎◎。読め!読め!ごたくを並べる前に読むしかない。 
「道頓堀ラーメン大食堂 火麟ラーメン」火麒そば650円

 道頓堀ラーメン大食堂第2弾。九州創作ラーメンと銘打たれているが、残念ながら、この店ならではという特徴に乏しかった。
 麺は細麺でまずまずおいしいが、量は少なめ。スープも不味くはないねんけど、飲みきろうと思うほどでもない。チャーシューは脂が多めでジューシーではあるものの、全体のバランスから考えると主役になるはずが、そこまでの力量はない、という感じ。

評価→△。もう1回行こうとは思わへん。 


「ユーバス堺利休の湯」700円

 堺にあるスーパー銭湯。10種にも及ぶバラエティ豊かな湯が楽しい。ジェットバスにはいりすぎて、クタクタになってしまった。ソルトサウナも初めて体験。

評価→○。1時間くらい楽しむことも可能や。
「やっぱり親には敵わない」

 亡くなった父のTBSブリタニカ百科事典全集が詰まった、本棚の裏から、ヌードグラビア満載の週間ポスト・現代・大衆、その他もろもろが、申し訳なさそうに見つかったとき、まじめで堅物の父の内面がちらっと見えた気がした。
 また、文章を書くのが好きだった父の手帳に、「失敗は成功のもと、おっぱいは性交のもと」という走り書きを見つけたとき、父はこの走り書きをいったい何に生かすつもりだったのだろうという、素朴な疑問を胸に抱くと同時に、この走り書きを思いついたときに父が漏らしたであろうささやかな微笑みに思いを馳せ、一瞬あったかい気持ちになった。
 
 家では気難しい顔をしてほとんど口を開かなかった父は、おしゃべりな私の母親のマシンガントークにいつも防戦一方であった。もちろん当時から案外要領がよかった私が、面と向かって口に出すことはなかったものの、心の中ではいつも勝ち組の母を応援していたことは言うまでもない。

 そして、時は流れて、当然のことながら父の遺伝子を受け継いで口下手に育った私は、母との2人暮らしの日常の中では、日々、母の繰り出すマシンガントークに打ち抜かれて為す術もない。

 「あんた、自分の部屋くらいちゃんとかたづけや−」
 「自分の部屋やねんから好きに使わせてや」
 「何子供じみたこと言うてるん。あんたもう30やで。そんなんやったらお嫁も来てくれへんで。しっかりしいやー」
 確かに確かに、おっしゃるとおりでございます。

 以前は、心情的にだけではなく、理論的にも母の応援をしていた私だが、今ではすっかり反・母親派になってしまった。理論的に考えると、ほとんどの場合、母の言うことは正しいのではあるが・・・。

 黙って堪えていた父と、ほとんどの場合正しい意見を述べる母。
 やっぱり、いくつになっても親には敵わない。
「詩の学校」 上田假奈代先生 1000円

 詩のボクシング第1回全国大会に出場した、闘う詩人上田假奈代さんが主催する「詩の学校」に初めて参加する。
 一番の目的は、詩を勉強することではなく、上田假奈代さんの朗読CDを購入することだったのだが。彼女のHPからCDが買えるのだが、送料が280円かかるのがもったいなくて、ひょっとすると「詩の学校」に行けば手売りしてはるかも、という非常に失礼で不純な動機。(もちろん、授業そのものも楽しみにしていたよ。)
 
 まず、ねじめ正一さんの詩の朗読があって、その後、「親の感想」というお題を与えられて約40分の創作タイム。出来上がったものに上田先生からアドバイスをもらい修正。その後、各人が前に立って朗読。
 皆さん、行間を読むのが楽しい、きちんとした、それでいて個性的な詩を書かれていた。
 先生の詩は、さすがだった。朗読も迫力あった。
 僕の詩(というか文章)は、また明日にでも掲載予定。乞う、ご期待!?

(ちなみに上田假奈代さんの公式HPは、ヤフーで検索するとすぐわかります。)
 
評価→?? 評価不能、というか評価するのは失礼なので。1回の授業が1000円っていうのは、内容からすれば安すぎます。
「オートクチュールが衰退するとき、世の男達は大地にくちづけをする。」

 アレキサンダー・マックイーン、ジャン・ポール・ゴルチェ、イブ・サンローラン・リブ・ゴーシュ。 世界に輝くオートクチュール・メゾン。華やかなコレクション。ロマン、ファンタジー、フェミニン、アバンギャルド、ロマンチック、フォークロア、色とりどりの衣装をまとったモデル達。超絶技巧を駆使して象られた、豊かなイマジネーションにより演出された、・・・。

 そんなオートクチュールが、一斉に衰退してしまったら、世の女性達から一切の潤いと美が消えてしまったとしたら、
 その瞬間に、母なる大地に世の男達は一斉に跪いてくちづけをする。まるで、彼らの拠り所が、母なる大地しかなくなってしまったかのように。
 その瞬間に、大地は地響きをたてる。男達の切ない渇望に応えるように。

 地響きとともに訪れたのは、唐突な闇だった。闇の中に、光はない。光が訪れるのは、まだ少し先のことだった。
 闇の中、世界は確実に死への道程を歩み始める。死とはすなわち、救済でもあった。

 光は、時に仮面をかぶる。仮面をかぶり踊り狂い始めたのは、やはりここでも女達であった。
 女達は、救済を断固として拒絶したが、拒絶の先にあるのが、鮮やかなオートクチュールの復活劇であった。

 それは予測されたことではあったが、その衝撃は予測を超えるものでもあった。

 だが、その瞬間に男達は、 それでも、再び母なる大地に一斉に跪いてくちづけをする。
 だって、それは仮初めの復活劇に過ぎないかもしれないんだ。砂上の楼閣ではないって誰が証明できるのというのだろう。

 大地が地響きをたてることはもうなかった。だって、大地の助けを借りなくても、オートクチュールは見事に再生したんだよ。男達の目論見とは全く異なる次元で、たくましくもオートクチュールは、あざといまでに躍動感を取り戻したのだ。

 オートクチュールが復活するとき、世の男達は大地にくちづけをする。感謝の気持ちというわけではなく、男達は、女と美の前では、あきれるほど為す術もなく、ただ立ちつくすこともできずに、ひざまづいて大地にくちづけをする。それは、まるでミュージカルのストップモーションの一場面のように。 

以上。

うーん、自分でも、わけわかめな文章を作ってしまった・・・。

  


「榛原 みはる温泉」500円

 7連勤の疲れを癒しに、榛原町にある温泉へ。
 泉質の専門的なことはわからへんのだが、奈良の温泉には珍しくぬめりがあっていい感じ。

評価→○。家から1時間弱でお手頃であった。


 詩のボクシング用ショートポエットのタイトルを考える。「オートクチュールが衰退するとき、世の男達は大地にくちづけをする」というわけのわからんのを思いついた。長くていかにも意味深でちょとかっこええなあと思うものの、はたしてこれが作品になるかどうかは、??。 来週1週間で考えよう。
「道頓堀ラーメン大食堂 徳福ラーメン」中華そば(塩)600円

 ついにミナミにできたラーメンテーマパーク(道頓堀角座の2階)。人はまあまあの多さ。他所に比べ、ややラインナップが弱い気がするが。
 徳島ラーメンが未体験やったので、徳福へ行く。独特の「旨味」系の味。よく言われるすき焼き風とは感じなかった。チャーシューが特に好きではない僕にとっては、バラ肉がおいしかった。

評価→○。ラーメンローテーションにいれてもええかなあと思った。


「タイ古式マッサージ オアシス・アン」3000円

 マッサージは週1くらいで行くのだが、タイ式は初体験。特徴的なのは、ストレッチの多さ。また、けっこうきつめでやや痛。
 いつもながら足で踏まれると、変な気分になる。あんまり好きではないなあ。金を払って踏まれるってねえ。
 マッサージとしてはまあまあ。

評価→□。3000円分だけの満足は得られるはず。ただ、もう1回行こうという気にはなれへんだ。

今日はグルメ編。

「うどん 道頓堀今井」きつねうどん 650円

 大阪うどんの老舗中の老舗、道頓堀今井がつい最近復活。前から行きたいと思っていただけに、かなりの期待を抱いてランチに行った。
 まず店構えが良い。旧い店は知らんけど、新店は上品な佇まい。価格は若干高め。昔は呉服屋の若旦那らが常連やってんやろなあと想いを巡らす。
 きつねうどんは、今流行りのさぬきうどんに追随することなく、柔らかめの麺。だしも大阪うどんの真骨頂、甘く薄味で全部飲み干せる。
伝統の味が冴え渡るっていう感じ。
 ちなみに、以前の常連だったぽい隣席のおばちゃんの話によると、わらび餅も美味らしい。

評価→○。関西人なら一生に一度は行っておくべし。ただ、ビンボーサラリマンの僕としては、これに+100円でライスがつけばええのにと思ってしまう。ここは、サラリーマンが昼飯食うところではなく、わざわざ美味しいものを食べに行くための店だと思ふ。

 「つるまる」難波中店 かまたまうどん(冷)+竹輪天ぷら 380円

 夜は今流行りの讃岐うどん風こしのある麺を食す。最近雨後の筍のように増殖しつつあるこの業態だが、麺のおいしさという点ではけっこうバラツキがあると思う。つるまるの麺は、こしがあって合格点。

評価→○。素直においしい。ただ、一見安いように見えて、お腹いっぱいまで食べようとすると案外料金が嵩むよなあ。


 


 メモ帳に、イマジネーションの断片を書き留める。詩のボクシング用ショートポエットのタイトルを書き並べたページに、「替えズボン」の文字が。
 ?? うーん。 どんな内容の詩やろ? 詩というより、いつもどおりちょとワケの分からぬ不思議おかし味テイストをねらった短文のはずだが、内容が思い出されぬ。
 まあ、ええか。
 
詩のボクシング公式サイト↓
 http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/bout.htm
「秘密」 東野圭吾 新潮文庫 ブックオフで300円

 寝食を忘れて読みたいと思った小説は久しぶりだ。(実際には仕事への影響も考えて、それなりに寝てちゃんと食べたが。) 読んでいる間、何度か目頭が熱くなった。仕事のストレスが溜まっている心が、優しく融けていった。ページをめくる速度が異様に早かった。早く結末が知りたいという気持ちと、いつまでも終わって欲しくないという相反する気持ち。

 テクニック的にいうと、まず文体が非常に平易で読みやすい。ともすれば、センチメンタリズムの「お涙ちょうだいもの」に流れていきそうな題材を、東野氏は、抑えた筆致で淡々と描いていく。読者によっては物足りなく思うだろうし、だから人間を描くことを重視する直木賞もとれなかったのだろうが、読後感は非常に爽やかで希望が持てる。すがすがしい。 
 ラストの「秘密」は、いかにも推理小説家の面目躍如といったところで、やや強引ではあるが、深い感動と余韻を呼び起こす。
 間違うことなく、名作だ!!

(いつもながらに欠点を指摘するなら、作品内の時間が早く流れすぎ性急な印象を受ける点があるが、それもまあ感動の前には吹き飛んでしまうささいなもの。)


評価→◎◎。300円どころか2000円の価値はあるっちゅうねん!


 


  
「暗闇の中で子供」 舞城王太郎 講談社ノベルス 1200円

 三島由紀夫賞及びメフィスト賞を受賞し、今最も旬の作家、舞城王太郎の第2作。第1作「煙か土か食い物」は、文体の特異さが印象的なものの、まだ推理小説の意匠をまとっていた。今作では、文体が暴走気味により力強さを増し、全体の構成も推理小説というよりはちょっと変わった純文学という感じ。それもそのはず、裏表紙や帯にも一切「推理小説」という文句は出てこない。
 疾走感のある文体は、不思議と眠気を誘うのだが、確信犯的な下品さ・過剰さと相俟って、正に他では真似できない「舞城王太郎」ワールドを醸し出している。
 ただ、本の厚さの割には内容は乏しいように感じた。3分の2くらいにカットすれば、シャープな印象になっただろうに、それをしないのもこの作者の狙いかもしれないが。

評価→○。舞城王太郎ワールドを楽しめ! エンタテイメント読み人より、純文学読み人の方が楽しめるかも。


「一九三四年冬 乱歩」 久世光彦 新潮文庫 476円

 山本周五郎賞受賞作。力作である。また技能賞をあげたいくらいのテクニシャンぶりである。些末なことだが、改行が少なく読みにくいと思いきや、全くそんなことがない。乱歩を生き生きと描写している。探偵小説論的な部分も好みだ。
 だが、だが、突き抜けるようなおもろさは感じられなかった。「よーく頑張ったね、ふーん」みたいな感じ。最後まで乱歩中心の閉じられた世界なのだが、一歩外に踏み出る「転」の部分があれば、よりスケールのでかい作品になったと思うのだが。
 決して下らない小説ではない。読めば、満足できることは保証できる。

評価→○。これが約500円とは安い。小説自体は800円くらい払ってもいいと思える出来。僕の好みのど真ん中ではなかったが。


 一枚だけ余った青春18切符で京都へ。

「二条城」入場料600円

 観光地へ行くと、とりあえずお城に行ってしまうのだが、正直お城で感動したことはほとんどない。小さい頃行った大阪城はおもろかった記憶があるが、松本城・和歌山城・姫路城・松江城など、どこに行ってもあんまりたいしたことなかった気がする。何というか、ツッコミどころがないのだ。
 で、二条城であるが、有名なうぐいす張りは体験できたものの、あとはまあ・・・。本丸の特別拝観も300円惜しさにとばしてしまったよ。

評価→△。いたって普通のお城であった。


「雄琴温泉」入浴料1500円
 
 二条城のあと、あまりの暑さに辟易して温泉へ。歓楽街で有名な雄琴温泉へ。
 日帰り入浴する人はあまりいないようで、僕1人の貸し切り状態。むちゃゆっくりできた。
お湯はちょいぬるめで、日焼けした肌にはちょうどよい。おまけに帰りはマイクロバスで駅まで送ってくれて、気分はVIP。

評価→○。1500円は高いと思ったが、1人でゆくりできたのでマル。


「地ビール倭王」地ビール500円×2杯

 で、締め括りは、JR奈良駅近接のシルキア奈良の地ビール倭王(前から気にはなっていた)。
 コクがあり飲み心地がよい地ビール2種類。うーん、満足。
 惜しむらくは、料理がやや高いこと。またメニューに特に特徴的なものもないようだ。ビールが美味だけに・・・。

評価→○。おいしい。おみやげに2本買っちゃったよ。

 

 BSでサッカー観戦。
 両チーム活動量が多く、激しい球の奪い合い。好ゲームであった。
 我がセレッソは、エース大久保がいつもながらのギリギリの飛び出しから2得点を決める。期待の若手ボランチ、ユン・ジョンファンの後継者浜田の活躍もうれしい。西沢の元気のなさは気になるところ。まあ、いつもながらにセットプレーから簡単に失点するところはご愛敬。
 ジュビロは、成岡のサッカーセンスには敵ながら見るべきところがあった。いまいち華のないグラウに得点を決められたのは癪に障る。
 勝てなかったものの、強豪ジュビロ相手には十分健闘。これぐらいの熱い試合をしてくれれば満足やねえ。

評価→○。時間を割いて見た価値はあった。

今日はちょおっとまじめに・・・

「嘘つきロッカー」

 自らがプロデュースした歌手に「嘘つきロッカー」という歌を作られてしまった歌手兼詩人兼小説家兼映画監督がいる。彼は、今マスコミから総スカンを喰らっている。まあ、はっきり言って自業自得やね。彼こそ正に「嘘つきロッカー」やからね。しょーがないね。

 「書くことは逃げること」と、僕が大学時代、所属していた政治思想史ゼミ担当で、かなり学生から人気のあった「大人」の先生は言った。現実の世界で満たされないモノがあるからこそ、ヒトは文章を書くのだと。ただ、彼はだからといって「書くこと」を否定したわけではないが。

 先生は「太宰治」が大嫌いだった。辛気くさくて、読むのがつらいと。太宰治を尊敬する嘘つきロッカー。たぶん、先生は嘘つきロッカーの小説も大嫌いだろう。

 僕も、嘘つきロッカーの生き様は好きじゃない。それこそ自己中心的でひとりよがりの権化に違いないわ。少なくとも、真似したいと思う生き方とはちゃう。

 でも、僕は忘れない。人生の一時期、嘘つきロッカーの歌や詩によって支えられたことを。
嘘つきロッカーが紡ぐコトノハが例え嘘にまみれていても、どんなに世間のマイナーな人種に支持されることをあらかじめ計算して作られた作為的なものだとしても、人を救う敬虔さは変わらない。

 嘘つきはドロボーのハジマリかもしれないが、嘘つきロッカーは僕にとってキボーのカタマリであったのかもしれない。

 ここまで来たら、トコトン嘘をつきまくって欲しい。その先には、ひょっとしたら、嘘で塗り固めたコトノハのちょっとした綻びに、本当は笑って愛すべき彼のシャイさが見えるのかもしれないと僕は期待している。




「おっぱい殺人事件」

 おっぱい、いっぱい、すっぱい?

 僕はおっぱいが大好きだ、
 この世の中におっぱいが嫌いな人などいるのだろうか? 第一には、おっぱい拒否症の赤ん坊なんか想像できないし、おっぱいを見ただけで失神したりじんましんがでてしまう症候群なんて聴いたことない。何と言っても我々は「ほ乳類」なのだ。

 生命の源、おっぱい。
 そういえば、「良いおっぱい、悪いおっぱい」っていうタイトルの映画があったな。良いおっぱいっていうのは、何となく分かるけど、悪いおっぱいっとは何ぞや? ・・・やっぱり色がダークネスなのかなあ?・・・ 閑話休題、っていうか、やっぱおっぱいちょーだい。
おっぱい星人。
 ぱいおつ、しょっぱい、おっぱい。

 時は流れに流れて西暦2894年、人類は互いにいがみ合いを続け、正に血で血を洗うカオス状態に陥っていた。そんな時、遂におっぱいの反乱が起こった。全世界で数十億ものおっぱいが立ち上がったのだ。おっぱい革命、別名「おっぱい殺人事件」

 始まりは、全世界的に同時多発だった。おっぱいが突然、蠢き出した。ヒトの体から飛び出し、次々と人間を襲い始めた。
 一番多かったのは、もちろんおっぱいによる窒息死であったが、急降下おっぱい攻撃による即死があるわ、見事すぎるおっぱいを見た老婦人のショック死はあるわ、ドラゴンおっぱいホールド及びテキサスおっぱいホールド並びにおっぱいスクラッチスペシャルなどのプロレス紛いの技による事故死を装った殺人も跡を絶たなかった。

 実は、おっぱいは元々人間とは別の存在であった。大いなる神のいたずらというわけではない。むしろ、おっぱいこそが、いわゆる「神」である。進化の過程でおっぱいは人間に寄生するようになった。おっぱいは、常に人類を見守り続けていた。母なる存在のおっぱい。そして、おっぱいはふがいない人間の醜い姿を見て、潮時が来たと判断した。回復不可能な人類。

 とうとうおっぱいは人類を滅ぼしてしまった。「おっぱい殺人事件」の完了。
 
 ただ、ひとつ付け加えるならば、おっぱいによって殺された人々の顔には、何ともいえない幸福感が漂っており、本当に安らかに眠っているようであったそうな。おっぱい、おっぱい。

「オイディプスの刃」 赤江瀑 ハルキ文庫 760円

 ネットサーフィン(死語?)してて読んでみたいと思った作品。赤江瀑は初挑戦。
 幻惑的な文体に、香水・名刀・異父母兄弟などの興趣をそそる道具立てが映える。性描写がほとんどないのに、噎せ返るような官能的雰囲気が漂う。名作である。ミステリー仕立ての構成も成功している。
 また、解説が名解説。小説世界をことごとく理論的に分析している。(ただ、そこまで明快に分析し尽くされると却って興ざめではある。)

評価→○。この小説世界は1回体験すべし。さすが泉鏡花賞受賞作家。ただし、個人的にはもう赤江瀑の小説を読むことはないでろう。なぜなら、最近のスピード感溢れる小説に慣らされているしがない小説読みにとっては、多少展開がかったるいと感じてしまったからである。
オイルアロママッサージ  「ソフィア」なんばCITY店にて 50分 4,000円

なんばCITYに新しくオープンしたリラクゼーション、「ソフィア」で、マッサージ。クイックマッサージはよく行くねんけど、ここのような明らかに女性メインターゲットのとこは初体験。癒しの音楽が流れていていい雰囲気。しかし、案の定何か気恥ずかしいというか、場違いな気がして落ち着かなかった。サラリーマンが落ち着ける場所じゃないよなー。

マッサージは、まあまあ。強さが足りなかったが、それは単に僕がオーダーしなかっただけ。そんなに悪くはないよ。

でも、たぶん、もう行かないと思う。ナチュラルボディくらいが手軽でええわ。

評価→○。値段だけの価値はある。後は好みの問題。

 
MBS「漫才アワード」 関西地区限定? 4ch

 録画しておいたのだが、今日は1回戦だけ見る。新聞によって、フットボールアワーが優勝と知ったが、まあ予想通りやね。1回戦だけ見ても、実力・おもろさはずば抜けていた。「ドレス」の頃から応援してた甲斐がある。
 麒麟VS笑い飯は好勝負。1回戦で当たるとはもったいない。個人的には、笑い飯が一番好きで、この日のネタの出来でも決して負けてないと思う。相変わらす荒くて、こなれてないけど。麒麟は安定しておもろいが、空回りツッコミの田村の下手ぶりがちょっと飽きてきた。川島はあの低音ボイスだけでこの先食っていける。
 レギュラーは笑いがとれず、苦しい戦い。キャラ的には個性あるので、まじめにネタやらんと自由に壊れていけばええのに。センスでは他のコンビにかなわない。
 全8組吉本興業というのは寂しい。吉本芸人は全般的に華があるが、ネタの発想が似たり寄ったりという傾向がある。その点、松竹は悪い意味で(?)キャラが明確なので、1組くらいは出て欲しかった。

評価→個人的には笑い飯とフットのおもろネタが見れたので◎。ただし、一般的には、だるいネタもあり、決勝戦としてのレベルはそんなに高くないように感じたのでぎりぎり○。

 
 

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